ワタシの知らない世界 〜 素晴らしきスターダムの世界 〜
どうも、ハヤブサです。
超超お久しぶりの投稿となりました。
相変わらずプロレス自体は観ていたのですが、仕事が多忙になったのと書こうと思ったことが溜まっちゃって、もはや何から手をつけたら良いのかわからない状態になってしまい、結局書くのヤーメタ的な感じになっていましたw
さて、2018年は自分のプロレスファンとしての伸びしろを広げたいということで、プロレス観戦歴21年目にして初めて女子プロレスの観戦をしてきました。
初観戦はスターダム2.18後楽園ホール大会。
紫雷イオ選手しか知らなかったワタシは衝撃を受けました。
こういう言い方をしては失礼なのですが、普段新日本プロレスばかり観ているワタシは男の意地の張り合いみたいな部分が好きなので、女子の試合を見て刺さる気がしなかったのです。
正直なところ、大会が始まってすぐの歌パートの段階では
「これはヤバいヤツや( ゚Д゚) (ヲタ的な意味で」
と思っていたのですが、とある選手の試合を観て一気に引き込まれました。
その選手がコチラ。
大江戸隊というユニットの花月選手。
自称リーダーということになっているようですが、存在感は完全にリーダーそのものです。
イオ選手にも優る、とは簡単に申しませんが、素晴らしい選手で、たった1試合で大ファンになりましたね。
体の絞り方、体捌き、技の受け方、間の取り方、入場からマイクまで。
これら全てが一つのパッケージとして高い完成度でまとまっており、会場が一気に湧き上がるのも納得です。
この2.18後楽園ホール大会で一気に引き込まれてしまいまして、3.4新木場、3.25新木場、3.31大阪エディオンアリーナ、4.1名古屋国際会議場の4大会分のチケットをすぐに購入しました。
ワタシは東京在住なので、都内といえば後楽園ホールくらいしか現地観戦しないのですが、今回は自分でもびっくりするくらいの衝動買いをしてしまいましたが、それほど観たいという感情が沸き起こって来たんですね。
ホント、行ってよかったと思いました。
さて、相変わらず本題に入るのが遅いですが、今回は3.4新木場1stRING大会の感想を残したいと思います。
まずは会場なのですが、ワタシは新日本プロレスばかり観ているもので、基本的に観戦にいくのは後楽園ホールくらいなんです。
昔、夢勝ちますとかの小規模大会が新木場でやってた気がするのですが、平日開催が多かったのか、ちょっと行こうかな?みたいに思った記憶もほとんど無いほど新木場1stRINGという場所とは縁がありませんでした。
インディー団体はこちらの会場でよく大会をやっているそうですが、ワタシは観ませんしね。
というわけで初めての新木場1stRINGとなったわけですが、これは久しぶりにドキドキしましたね。
もう10数年ぶりかもしれません、座席の位置がわからずに会場内でオドオドしたのはw
会場入りが開始ギリギリだったこともあり、既にほぼ満員のお客様が座っている状態で、座席番号が全然見えないのです。
よく見ると背もたれのところに番号が書いてあるのですが、背もたれの背面側に書いてくれないと全然見えないので、これは要改善ですね!!(自分のことはとりあえず棚に置くスタイル
3.4(日) 新木場1stRING(428人=超満員札止め)
意外にも、と言っては失礼ですが2割くらいが女性ファンでした。
ワタシはてっきりいい歳のオジサンばっかりなんだろうなと思っていたのですが、女性の友達同士で観戦に来ている方も僅かながらいらっしゃるようで驚きました。
エンタメはファンが男性ばかりでも女性ばかりでもバランスが悪いし、プロレスの場合は知らない人からすれば独特の負のイメージがあるので、女性ファンがつかないことには伸びていかないです。
これらの女性ファンは大事にして欲しいなと思いましたね!
(逆にワタシらのようなおっさんファンはそんなに餌を撒かずとも勝手に観に来ますよw 今のクオリティならね)
さて、いい加減試合にいきましょうかw
第1試合
羽南 vs スターライトキッド
第2試合
AZM(あずみ) vs ルアカ
この2試合はフューチャーオブスターダムという、20歳以下かつキャリア2年未満の新人レスラーによる王座決定トーナメントの1回戦となっており、新日本プロレスでいうところのヤングライオン杯的な試合のようでした。
実際出場している選手には13歳の中学生もいて、これらの選手が今後10年のスターダムの将来を担っていくのでしょうね。頑張って欲しいと思いました。
ちなみに、スターライトキッド選手は、かのウルティモドラゴン大先生のようなマスクを使うマスクマンなのですが、マスク越しに見える目と口元から察するにメチャクチャ可愛いと思います(試合を観ろよw
第3試合
渋沢四季 vs 山口奈緒
山口奈緒選手のデビュー戦でした。ちょうど一列前に女子3人組が応援に来ていまして、察するにお友達のようでした。
山口選手はアイドルから転身された選手のようで、年齢は28歳だそうです。なかなか時間がないという点では新日本の北村選手と共通項がありますね。
応援に来ていた友達と思しき女子の1人は試合後に涙を流していました。こう言った友達の応援で来たお客さんが感動するものを見せられたわけなので、この先「スターダムのファンとして」どれだけ掴めるか、というのが山口選手の伸び代だなと思いますね。
第4試合
小波選手は実は2.18後楽園大会で最初にインパクトを受けた選手でした。
第1試合の6人タッグ戦に出ていたのですが、1人だけ飛び抜けてレベルが違う選手がいて、それが小波選手だったのです。
まだ若く、格闘技経験があり、素足にレガースという特徴的なコスチュームの選手で、これから彼女のプロレスがどう成長していくのか、非常に将来性があり注目しています。
美邑選手は3月いっぱいで引退されるそうなのですが、リング上のパフォーマンスを見る限りではまだまだこれから伸びそうな感じがしました。
ちょっと引退に至る前後関係を抑えられていないのですが、3月の残りの大会は全て現地観戦予定なので、時間を見つけて遡っておきたいと思います。
第5試合
紫雷イオ vs ザイヤ・ブルックサイド
紫雷イオ選手は女子プロレスを観てこなかったワタシでもさすがに知っていますが、実際に会場で見ると他の選手とはまるでオーラが違いますね。
彼女は良くメディアで「女棚橋」などと表現され、確かに似たような柔和な部分は感じるのですが、どこか冷たさというか、近寄りがたさというか、危うさのような雰囲気も持ち合わせており「他の女子プロレスラーと同列に観てくれるな」というプライドが垣間見えました。
それは試合でも同じで、この試合を見たワタシの感想を一言で言えばこうです。
「女子プロレス舐めんな!」
ワタシが好きな新日本プロレスは最近アメプロ化が進んでいますが、こう言った強烈なメッセージを試合を通して発信できる選手というのは、やはり一握りの選手ですし、さすが女子プロレスのトップだなと改めて思わされました。
この試合後に対戦相手のザイヤ選手がスターダム所属選手になると発表されたのですが、きっとワタシが感じたイオ選手のメッセージはザイヤ選手に覚悟を問うためのものだったのでしょうね。こういう試合は好きです。
ちなみにこの試合のフィニッシュシーンはエグい角度のテキサスクローバーホールド。
内藤ファンのワタシが2017.6.11大阪城ホール大会の内藤vs棚橋戦を思い出したのは言うまでもありませんねw
久々すぎて過去記事貼り付け機能で遊ぶのはこれくらいにして次に行きましょう。
第6試合
トニー・ストーム&ビー・プレストリー vs HZK(はずき)&渡辺桃
でっかい外国人対小柄な日本人という、まるで昭和プロレスを感じさせる体格差のあるマッチメイクでした。
トニーストーム選手はワールドオブスターダムという赤いベルトの王者なのですが、この日はタッグパートナーのビープレストリー選手が試合後に紫雷イオ選手が持つワンダーオブスターダムという白いベルトに挑戦表明をするという流れでした。
この試合だけを観た雑感としては、とてもイオ選手と対等に試合をできるレベルには感じられませんでしたが、これからの有望株でスターダムとして推している選手なのかもしれませんね。 これからに期待です。
メインイベント
花月&木村花&夏すみれ vs 岩谷麻優&ジャングル叫女&中野たむ
そしてメインは待ちに待った大江戸隊花月選手の登場です。
が、楽しみにしていた入場時のダンスをまさかの正規軍に妨害され、正規軍への大ブーイングから試合がスタート!新日本に例えるならば、大合唱を楽しみに来たロスインゴファンが出来ずにガックリ肩を落として帰宅する時のような気持ちで試合が始まりますw
この試合でも花月選手は調子が良さそうでした。肩と首にテーピングしているのが少し心配ですが、動き自体はそんなことは微塵も感じさせないものでした。
大江戸隊はタッグのコンビネーションが軽快で、他のタッグチームよりも練度が高くて見ていて楽しいです。それも好きになった理由の一つですね。
そんなわけで、タッグチームとして全く寄せ付けることなく大江戸隊の完勝でした。
まだスターダム観戦2回目なので、前後関係がよくわかっていませんが、どうやら中野たむ選手は少し前まで大江戸隊にいたらしく、敗者脱退戦で敗れた中野たむ選手が強制脱退という形で大江戸隊を追い出されており、その流れからの遺恨マッチという位置付けのようです。
ということは、これは同時に中野たむ選手の格上げキャンペーンということでしょうね。
今後中野たむ選手がどのような立ち振る舞いを見せてくれるのか楽しみなところですが、この日のラストで早速爆弾が投下されました。
試合後のマイクにて、夏すみれ選手が自らの地元である名古屋大会で中野たむ選手とシングルマッチで闘い決着をつけてやるとアピール。ただし、格下相手だからと中野たむ選手に一つルールを決めて良いぞと煽りを入れたのですが・・・
出て来た答えはなんと電流爆破!
あれ?スターダムってそういう団体でしたっけ?
と会場のお客さん全員がどよめきました。
ワタシ自身、電流爆破なんてかつてFMW時代の大仁田厚選手が度々新日本を標的にしていた時代に目にした程度で、蝶野vs大仁田とか、ムタvsニタの試合くらいしか見覚えがないのですが、あれを女子がやるのかいという驚きしかありません。
しかも、 夏選手が怖いなら自分もやると花月選手が言い出し、まさかのタッグマッチ形式の様相を呈してきたからさあ大変!
じゃあ中野選手のパートナーは誰になるの?となるわけですが、現在組んでいる岩谷選手は同日に赤いベルトのタイトルマッチが組まれているからという最もらしい理由でこれを拒否w
その隣にいたジャングル叫女選手も影ながら応援しているよという、絶対に応援してない奴が吐くようなセリフでこれを拒否w
そして引っ張りだされてきたのがなんと紫雷イオ選手!
少々強引ではありますが、花月選手はまんまとこの騒動に乗じてイオ選手を巻き込むことに成功します。当然イオ選手はやるわけないと吐き捨ててその場を後にするのですが、もはや東スポwebでも記事になってしまい話題を呼んでいます。
【スターダム】紫雷イオにまさかの電流爆破戦浮上「絶対にやらない!」と吐き捨てたが…
【スターダム】イオも参戦? ロッシー小川社長がまさかの電流爆破ゴーサイン
花月選手はブログなどでも常々標的は紫雷イオ選手であると名言していますので、しめしめと言ったところでしょうか。
これは絶対Twitterでも波紋を呼ぶだろうと思って少し様子を伺っていたのですが、やはり花月選手のTwitterに電流爆破なんてやめてくれというメッセージが多数寄せられていました。
でもワタシはそこが論点ではないと思っています。
花月選手の実力は2回しか観戦していないワタシでさえ間違いないと思うほど、他の選手と比べて抜きん出ていますし、おそらく紫雷イオ選手とやりあえるのは花月選手しかいないと思います。だから、仮にイオ選手が次の白いベルトを防衛した後に挑戦表明すれば認められるでしょうし、お客さんも喜ぶでしょう。
でもそれでは足りないんじゃないでしょうか。
振り返ってみると、イオ選手はこの日のセミ・メイン共に試合後にリングに呼び出されて対戦要求されています。それだけオイシイ相手だということは十分わかるのですが、逆にイオ選手に並び立てる選手がいないということの現れでもあると感じました。
当然、これまでのイオ選手の活躍ぶりからすれば簡単に並べる相手でないことは承知の上ですが、そこにたどり着ける可能性を持った花月選手をイオ選手と対戦させるにあたって、タイトルマッチで終わらせるだけでは単なるいい試合という評価で終わってしまう可能性もあるでしょう。
花月選手だけでなく、スターダムとしてもインパクトを残すような一戦を演じたいという狙いから今回の電流爆破の話が出ているのだとワタシは想像しています。
そんなこんなで今後の行く末に注目したいわけですが、一つ忘れてはいけないことがあります。
そもそもこの試合、夏すみれ選手vs中野たむ選手による、大江戸隊をめぐる遺恨清算マッチの位置付けだったはずです。それが翌日には「紫雷イオ、電流爆破マッチ??」に話題がすり替わってしまっています。
相手が紫雷イオですから、そこから話題を引き戻すのはよっぽど大変なことですが、ここは一つ中野たむ選手の動きにも注目したいですね。
花月選手とイオ選手の間で電流爆破をやるとかやらないとか盛り上がっている傍らから
「これは私と大江戸隊の決着戦なんだよ!外野はすっこんでろ!」
くらいの勢いでイオ選手を蚊帳の外に追いやるくらいの気概を見せてくれたら面白いのですが、どうなることやら楽しみです。
楽しみ尽くしのスターダムですが、最後に新日本プロレスファンとしてスターダム関係者及びスターダムファンの皆様にお詫びがあります。
とても残念なことに、ワタシが観戦した2.18後楽園ホール、3.4新木場1stRING共にロスインゴベルナブレスのグッズを身につけた新日本プロレスファンがいました。
新日本プロレスのグッズを身につけてスターダムの会場に行くなどという行為は侮辱以外の何物でもないと個人的には考えていますので、一言お詫びさせていただきます。
心無い新日本プロレスファンが失礼な振る舞いをし、誠に申し訳ございません。
何でもありのプロレスの世界にあっても、大人のマナーは必要ですね。