スターダム 〜遅ればせながら衝撃の4.1名古屋を振り返る〜

どうも、ハヤブサです。

 

相変わらず記事を書くのが遅いワケですが、今日は半日ドッグに行くためにどうせならと丸1日休暇を取りましたので、重い腰を上げて記事を書いております。

(昨日の夕方から書き始め、酒を飲み中断しつつ、早起きしてようやく書き上げましたw)

 

いや〜それにしてもバリウムってのはホント慣れないもんで、あの独特の感じは何とも言えないもんです。

 

さぁ前置きしていると今週末のスターダムの大会が始まってしまうので本題に参りましょうw

先に書いておきますが、いつものことながらグダグダと長ったらしくなってしまいましたorz

 

 

4.1 (日)名古屋国際会議場(1020人満員)

 

今大会は既に週プロNo.1951号でも大々的に取り上げられており、ご存知の方も多いでしょう。スターダム初の電流爆破デスマッチ敢行ということで様々なプロレスメディアでその賛否、というか否の意見が飛び交っていました。

 

ワタシ自身はデスマッチが苦手、というよりも流血試合が苦手でして、出来ればプロレス技の応酬で観客を唸らせて欲しいもんだというスタンスでいつも観戦しています。

なので、正直言って今回の電流爆破そのものにどういう意味があるかという点ではなく、電流爆破騒動の中で明確化された紫雷イオvs花月という抗争関係が今後どのように展開されていくのかなという期待と、中野たむ選手が自身のルーツだという電流爆破が、文字通りスターダムの炎上商法の格好のネタになっていることについて、当のたむ選手がどのようなアクションを見せるのか、という点に着目していました。

 

炎上商法というと言葉が悪いのですが、今回に関してはこれほどピッタリくる表現も無いというくらい、スターダムの話題の振り撒き方がハマったと言えるのでは無いでしょうか。興行的にもチケット完売で大成功と言えると思います。

 

とまぁ戦前から電流爆破ばかりが取り沙汰されていた名古屋大会ですが、ワタシ的には電流爆破戦以外も素晴らしく感じられ、非常に満足度の高い大会だったと思っています。それに加えて今後二度と無いであろう、スターダムでの電流爆破戦の目撃者になれたワケですから、そりゃ観に行って良かったとしか言いようが無いワケです。

 

名古屋はBシート4000円で観戦したのですが、あの内容で4000円とかマジ卍!

ところで、マジ卍ってどういう意味なんすか?(知らずに書くなとw

 

 

というわけで第1試合から振り返ってみましょう。

 

もちろん詳細はスターダム公式サイトからもご覧いただけます〜!

 

第1試合 タッグマッチ

ルアカ&小野崎玲皇 vs 羽南&山口菜緒

 

この4選手の中では小野崎選手が最後にデビューした選手なのですが、これまでの運動経験のおかげなのかセンスなのか、非常に体捌きが良くて今後の可能性を感じさせてくれます。

体は線が細いタイプなのですが、体幹がしっかりしているように見受けられまして非常に動きのバランスが良いのです。体捌きの良い選手というのは技をかけても受けても見栄えがするので期待せざるを得ませんね!

 

しかし、ワタシは大江戸隊の花月様信者ですので、小野崎選手のグッズを買いたくてもそれはワタシのプロレスファンとしての矜持が許さないのです。

 

カタいかもしれませんが、それがワタシのプロレスファンとしてのほんの僅かなプライドなのですw(複数のユニットや選手を同時に応援するのは主義ではないのです)

 

 

第2試合 IPW UK選手権試合

王者 ザイヤブルックサイド

vs

挑戦者 小波

 

まだスターダム観戦歴の浅いワタシですから、まずザイヤ選手がタイトルホルダーだったんだという驚きから始まりますww

深い意味は何も無いのですが、ザイヤ選手はお人形さんみたいで非常に可愛らしい選手です(ゲス顔

色々と調べてみますと、ザイヤ選手のお父さんは元プロレスラーで、現在はWWEのトレーナーをされているとのことで、プロレスラーの血を引いた選手だそうなんです。それもあってか、入場で魅せる意思を感じる選手でして、パフォーマーとしての教育を受けているのかなと感じます。

新日本プロレスでわかりやすく例えますと、ジュースロビンソン選手のようなイメージでしょうか。

 

 

 

ん??

 

これはワタシ的には褒め言葉ではありませんなww

(しかし雰囲気は凄く似たものを感じます)

 

試合の方はと言いますと、最後に電流爆破を控えていることもあり・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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と、こうなりますww

 

それゆえ、タイトルマッチでありながら10分かからずの早期決着に。

時間的制約からか、内容的にはタイトルマッチ感が出てませんでしたが、ザイヤ選手も小波選手もキャリアが短い選手ですから、試合の抑揚みたいなものをこれからもっと出せるようになってくれることに期待しています。

 

 

第3試合 フューチャーオブスターダム選手権試合(クイーンズクエストシングル3番勝負)

王者 スターライトキッド

vs

挑戦者 AZM

 

フューチャーオブスターダムのタイトルは、デビューから2年以内且つ20歳未満という若手選手によって争われるタイトルなのですが、とても未成年のプロレスには思えないレベルでした。

後から知ったのですが、これまでキッド選手はAZM選手にシングルで勝ったことがなかったそうなんですね。AZM選手は小学校5年生にキッズ選手といて既にデビューしていたらしく、キャリアという点においてはキッド選手より長いのでしょう。この日はキッド選手がAZM選手から初勝利を上げるとともにタイトル防衛となりました。

 

しかしですよ。

 

女子高生のプロレスがこんなにレベル高いなんて誰が想像できますかって話なんですよ、奥さん!!

 

 

おそらくこの二人は手が合うもの同士なんでしょうね。見ていて二人とも楽しそうだな〜と感じる試合でした。

この試合も当然にして「巻こう!」の精神で短期決着を迎えるわけですが、 凄く見応えがありましたね。それから不思議なもので、試合を見ながらこの二人が5年くらい経ったらどんな試合をするようになってるのかな?と数年後の将来を想像しながら試合を見ていました。

もしかしたら歴史に名を残すライバルストーリーに発展していくかもしれませんよ、これは。

 

 

第4試合 クイーンズクエスト シングル3番勝負

ビー・プレストリー vs 渡辺桃

 

ビー選手は前日の大阪大会で紫雷イオ選手の持つワンダーオブスターダムの王座戦に挑み敗れました。渡辺桃選手は2.18後楽園ホール大会で同じくイオ選手の白いベルトに挑戦し敗れています。

二人とも打撃を得意とする選手なのですが、全体的にビー選手の方がバリエーションが多彩な感じがしました。

プロレス的には少し旨味成分が足りなかった感は否めませんが、それは両選手共が自分の技を出すことを優先していたからであるように見受けられました。

使い古された表現かもしれませんが、プロレスはやっぱり相手を引き出してナンボ、そしてそれを上回ってナンボってことなんですよねぇ。う〜んプロレスってのはホント難しい。

 

 

第5試合 クイーンズクエスト シングル3番勝負

木村花 vs HZK

 

木村花選手はゴッデスオブスターダムのタッグ王者、HZK選手はアーティストオブスターダムの6人タッグ王者ということで、実はチャンピオン同士の一戦。

 

結論から言いますと・・・

 

木村花選手って天才なのかなってこと。

 

この試合で初めて花選手のシングル戦を見たのですが、これがタッグ戦の時とはまるで立ち回りが違うんです。

タッグの時は同じ大江戸隊の花月選手や夏すみれ選手を立てるように脇役のポジションに徹している感じなのですが、シングルになると完全に見せ方を変えてくるんですよ。

 

使う技のレパートリーは非常にベーシックなものが多く、最後は隙をついてのスモールパッケージホールドという、いかにもヒールらしい勝ち方で文句ナシ。

 

これでキャリア2年の選手だってんだから驚きですよ。

お母さんがプロレスラーだから幼い頃からセンスが磨かれているのか、WRESTLE-1のプロレス学校の教えが良いのか、全く大した選手です。しかもWRESTLE-1ではベビーフェイスで活動しているというんですから、どこまで器用な選手なんでしょうか。

 

 

第6試合 6人タッグマッチ

アパッチェファミリー(マリー、ファビー、ナツミ)

vs

鹿島沙希刀羅ナツコ&渋沢四季

 

マリー、ファビー姉妹のレスラーとしてのレベルが突き抜け過ぎているので、正直言って他の選手は全くついていけなかったと感じているかもしれませんが、若手選手はこういうベテランとの対戦で得た経験ってのを大切にして欲しいなと思いますね。

印象的だったのはマリー選手が対戦相手を見るときよりも、娘のナツミ選手を見るときの方が目つきが厳しかったことです。やっぱり娘にちゃんとプロレスを教えたいって気持ちが出てしまうんでしょうね、まるで教官のように見守っていたのが印象的でした。

 

 

ふぅ、なかなか電流爆破に辿り着けないな。

まだまだ行きますぞ!

 

 

第7試合 SWA世界選手権試合

王者 バイパー vs 挑戦者 ジャングル叫女

 

SWAってどこの団体のタイトルかと思ったら思いっきりスターダムのタイトルだったというww

スターダム・ワールド・アソシエーションの略だそうで、同国人同士のタイトルマッチをしないという国際色強めのタイトルだそうです。

ジャングル叫女選手は名古屋出身の選手だそうで、凱旋興行の晴れ舞台としてのタイトルマッチだったと思います。

バイパー選手は叫女選手よりおそらく30〜40キロくらい体重で上回っているのですが、叫女選手は一切の小細工無しに正面からぶつかり、見事に散りました。

よく少年漫画で「男には負けるとわかってても戦わなきゃいけない時があるんだ」的な場面があるじゃないですか、この試合はそんな雰囲気を感じた試合でした。

何かしらのテーマが設定されたマッチメイクではなかったはずなんですが、選手の頑張りでこういう風に見え方が変わってくるのがプロレスの面白いところでしょうね。この試合に関しては間違いなく叫女選手の頑張りで盛り上がった試合だったと言えると思います。

 

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まさにこんなイメージ。

*ワタシ的には上級の褒め言葉です。

 

 

メインイベント ワールドオブスターダム選手権試合

王者 トニーストーム

vs

挑戦者 岩谷麻優

 

 

岩谷選手に関しては前回のエントリーで少し辛口コメントをしているのですが、元々赤いベルトも白いベルトも持っていた選手で、非常に評価の高い選手なのだそうです。

確かに運動神経の良さや受けのうまさに関してはこの試合を通じて見てとることができました。

 

ただですね。

 

試合運びというか必勝パターンへの流れというか、フィニッシュへどのように持ち込むのか、またはどうやって自分のリズムに付き合わせるのか、といった部分がはっきり見えなかったような気がしたんです。

もちろん、これはより高いレベルのプロレスを期待しているからこそ抱く感想なワケでして、決して岩谷選手のレベルが低いとかそういうことを言いたいワケではありません。

どうせなら「こりゃあ天晴れだわ」とこちらもお手上げするしかないような納得感のある試合を見たかったのです。

この試合に関して言えば、というかこのマッチメイクはあまり相性が良い組み合わせでは無かったのかもしれません。

トニー選手はグラウンドでしっかりペースを掴んでパワーで仕留めるタイプなのに対し、岩谷選手は俊敏な動きで相手を翻弄するスタイルなのですが、この両者のスタイルが交錯するようなシーンがあまり多くなかったような気がしました。

最後はトニー選手がフィニッシャーのストロングゼロ(高速パイルドライバー)の2連発からしっかりピンフォールで決着となりました。

 

 

さぁ、ようやく辿り着きました。

 

この日の実質メイン(興行的には特別試合)です。

 

ストリートファイトトルネード有刺鉄線電流爆破バットデスマッチ

 

デスマッチってホントに名称が長いww

 

要するに、、

①試合権利は関係なく、どの選手がどのタイミングで決着しても良い

②反則裁定、リングアウト裁定無し

③凶器使用可

④電流爆破バットもありますよ

というのが主なルール。

 

 

もう何も言うことはないでしょう!

試合の行方を見守るだけです!

 

 

急にテンション上げてどうしたんだ?という方はこちらをどうぞ。

 

いや、ここでぶっ込む主体的な理由は無いのですが、心境はまさにこんな感じだったということなんです。

 

否定的な意見が圧倒的に多いなか、言い出しっぺの中野たむ選手、大江戸隊の夏選手、花月選手、そして最後まで否定していたイオ選手の4選手が腹を括ったということ、そしてスターダムも会社として賭けに出たということ、それであるならばもはやファンは見届けるしかありません。

そして終わった後に何が残るのかってことの方が重要かなと。

 

 

そんなワケでそれまでの雰囲気とは一変して異様な雰囲気の中試合が始まります。

 

 

いつどこで誰が爆破バットをカマすかということに注目が集まるのですが、

やはり我らが花月様でした。

 

しかしですね、これは週プロの記事では触れられていないのですが、実は一発目は起爆しなかったんです。電流爆破バットは全部で3本用意されていたのですが、そのうちの1本が起爆せず・・・

 

ただイオ選手は有刺鉄線バットで余計に2発殴られる憂き目に遭ってしまいます。。

 

 

そして気を取り直して2本目のバットをフルスイングしたところ

 

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(スターダム公式より写真を拝借しております)

 

こうなりました。

 

これね、見事な写真ではあるんですけども、写真だけでは現地の衝撃は全然伝えられないのがもどかしいです。

何しろワタシは爆発の光と爆音に驚いて思わず目を閉じたワケですが、閉じた目を開け忘れて目の前が真っ暗なことにパニクったくらいですから。

 

経験したことありますか?閉じた目を開け忘れるとかww

 

あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!という完全なるポルナレフ状態!

 

この一撃を受けたイオ選手はHZK選手に担がれて控え室へと運ばれていきます。

プロレスを見慣れているつもりの自分でも、本当にケガしてしまったのか、演出なのかとても判断がつかない状態でした。

イオ選手のダメージもさることながら、放った花月選手もリングサイドで呻いてかなりのダメージがありそうです。もう一度上の写真を見てください。

 

花月選手ったらわざわざ防護用の上着を脱ぎ捨て、普段のセパレートのコスチュームになってるんです。

イオ選手もベースボールシャツにジーンズのショートパンツという、とても防御を考えているとは言えない格好で受けています。

これだけでも覚悟のほどが見て取れるでしょう。何せ言い出しっぺのたむ選手は上下つなぎの完全防護服で臨んでいるワケですから。

 

イオ選手が控え室に運ばれた後のことなんですが、普段だったら絶対にありえないシーンがリングサイドであったんです。

大江戸隊とは反目しているはずの正規軍(チームジャングルってる)のジャングル叫女選手がリングサイドの花月選手に駆け寄り、何かを耳打ちしていたんです。

もちろん会話の内容が聞き取れる状況ではなかったのですが、おそらくは頼むから防護服を着てくれということだったんじゃないかと推測しています。それくらい一発目の爆破の衝撃が凄かったので。

 

そして二発目は中野たむ選手が夏すみれ選手へフルスイング!

 

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(またまたスターダム公式より拝借)

 

 

ワタシね、情けないことに二発目の時は怖くて耳を塞いでしまったんです。

見届ける気持ちで見にいったにもかかわらず、爆破の衝撃にビビってしまったワケで、これを情けないと言わずして何というのでしょうか。

 

それほど爆破の威力というのは凄まじいものだったのですが、改めて振り返ってみるとこの試合で盛り上がっていたのが通常のプロレス技の攻防シーンだったというのが、スターダムとしてのこの試合の見せ方だったんじゃないかなと感じましたね。

それは大江戸隊のタッグワークだったり、控え室搬送から復帰したイオ選手の場外ムーンサルトだったり。

 

そういった一部始終を見終わった後、当初の発端だったはずの中野たむ選手と大江戸隊の完全決着的な部分が無かったことはすこーしだけ残念でしたが、終わってみればやっぱりスターダムに電流爆破は必要ないと、紫雷イオに小道具は必要ないと、イオ選手がはっきりとマイクで口にしたことで丸く収まった感じになりましたね。

 

 

その点、自分で言いだしながら自分で収めきれなかった中野たむ選手にとって、「邪道」という毒はまだコントロールできないものだったんじゃないかな、という風に感じたのが正直な感想でした。

やっぱり着地を見据えて仕掛けられないようでは観客も乗り切れないのです。試合中にたむ選手に対して「おい、たむお前が何とかしろよ!」といった野次が飛びましたが、これも無理からぬこと。

結局最後はたむ選手が夏選手を仕留める形で一応の決着を見ましたが、果たしてたむ選手がこの試合を通じて何を感じたのか。それを今後の楽しみにしたいところです。

 

 

さてさて、そんなこんなで様々な波紋を呼んだ電流爆破マッチですが、今週末にはユニットドラフト会議が予定されているのだから全く気が抜けないぜスターダム!!

 

今週末の新木場大会もテキトーに楽しませていただくとしましょう!

 

 

わーっはっはっは(゚∀゚)